結婚は死んでも する気はないから 白河組入りの 心配は皆無。 夏休みやることもなく 彼女もいない 俺にとって ここは楽園だ。 「ごめんな。慶次、俺の代わりに悠についてやれ。」 『分かりました。』 《悠を頼んだからな。寿、行くぞ》 『了解しやした。』 蓮次は素早く 赤いネクタイを締めると 安部さんを連れ立って 食堂を出て行った。 「……ったく、一人でいいって言ったのに」 『若は悠が、一人だと寂しがると思ったんだろう』