『ふーん……そうなんだ……』



アヤは自分には
絶対に向けられない
郁人の幸せそうな笑顔を見て
自分の中に醜い感情が
生まれるのを感じた



アヤの綺麗な顔が
憎しみに歪む



『……あいつ、ムカつく』



――ぐしゃッ!



大きな音とともに
アヤの握っていた
缶が潰れた……



………………
……………
…………
………