【“代わり”になる子を見つけたら『遊ぼう!』って言われなくちゃだめなんだ。それじゃなきゃ“代わり”にはできない。】

「………。」

【そして“代わり”になる子を見つけたらこのお家に連れてくること。そしてかくれんぼをして閉じ込める。そうすれば先に閉じ込められていた子。つまり美沙はでられるんだ。】

「じゃあ…“代わり”って…」

【そう。身代わりになってくれる子が美沙の“代わり”ってこと。】

「やだよ!!ここから出して!!」

【無理。】

「……ッ…!」

それはすごく低く、冷たい声だった。

【ここから出るための大事な“代わり”を逃がすわけにはいかない。…ごめんね?美沙のために“鍵”の役目を果たしてね?友達だもんね?やってくれるよね?!】

「いやだ!!ここを開けてよ!ねぇ!ねぇっっ!!!」

【……クスッ…それじゃあね?由季ちゃん。ばいばい??】

「やだっ!!ねぇ!美沙ちゃん!美沙ちゃんっ!!!!」

それから美沙の声はパッタリと聞こえなくなった。