「ほい、水」

「あ、ありがとう」

「眠れるか?」

「うん、少し落ち着いたら…」

「じゃあ…なんか話そうか。涓の昔やんちゃした話とか」

「蛍ったら!やめてよ」

クスクス笑う蛍。

「もうっ」

「ほら、そんなに力入れたら水が、あっ!」

「きゃ」

蛍が零れる一歩手前で、私の手ごとグラスを掴んでくれたおかげで、ベットには零れずにすんだ。