「お母さん…」

ゆっくり瞼を開けると、もう部屋の中は明るくなっていた。

…私、いつの間に寝てしまったんだろう。

顔に触れると、カサカサの涙の跡があった。

その事に深いため息をつき、私は起き上がる。

いつもの朝。いつも泣いて起きる私。

そして私はまた…。

笑えない…。