「あの日、あんた泣いてたろ? なんかあったの?あの時 呼び止めたかったけど 名前わかんなくてさ」 この人はいったい誰なのだろう 知らない人だけれど どこか温かい雰囲気の人だ 「花音(かのん)・・・です」 「花音?俺は虹音(にと) なんか似てるね」 そう言って微笑む彼の笑顔に 心地良さを覚えた