「愁…何してんだ、どけ」
一瞬驚いた顔をした部長が、すぐ怖い顔になって言ってきた。
けど、俺はどかなかった。
先輩が、柚羅がぶたれてるのにどくなんて出来ない。
「愁…私は大丈夫だから、早く帰りな」
震えた声で言う柚羅。
そんな震えた声で言われたら、帰れるわけねーだろ。
ま、元々帰るつもりないけど。
「柚羅、強がんなくていいから」
「でも…」
「何ブツブツ言ってんだ?あー?じゃあ、愁からでいーや。金貸して」
金?そーいうことか、柚羅から金取ってたのか。
最低な奴だな。
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