「柚羅~」




「こら、先輩って呼びなさい!愁」




「はーい…すいません」




ペロッと舌を出して謝る俺を、先輩は呆れた目で見ていた。




今は、部活の練習中。




男女一緒にやるから、俺は先輩の近くに寄っていく。




だって、好きだから…




話したいし。




部活のときじゃないと、話せないし。




はぁ……




こういうとき、学年が違うと嫌だな…っていつも思う。




一緒だったらいいのに…




先輩と俺、一緒だったら…少しは可能性あるのに。