「あれ?静花じゃん!もしかして…今の話聞いてた?」 私は何も言えなかった。 いや、言いたくなかった。 こんな裏切り者となんかもう、喋りたくない。 私は走り出した。 あの場には居たくなくて、ただ走った。 あんな裏切り者…… 「…ッ……クッ……」 私は保健室の前で泣き崩れた。 もう何もかも嫌だ。 人なんて信じられない。 私はなんて、運がないのだろう。