「帰りのHRを始めます」
あの日から2ヶ月が過ぎたけど、翔くんとは一言も話してない。
私が一方的に避けている。
翔君は誰にでも優しい子だから、話しかけてきてくれようとするんだけど私が違う子に話しかけたりして避けている。
「では以上です。さようなら」
『さよーなら』
皆は声をそろえてそれだけ言うと、帰っていった。
私も職員室に行くか。
そう思って、教室を出たときまた翔くんがいた。
「先生、何で俺の事避けてるの？」
ムスッと拗ねた顔で言ってくる翔くん。
「別に避けてないよ。じゃ…」
翔くんの横を通り過ぎようとしたとき、腕を掴まれた。
