目を覚ますと
あたり一面に、白い壁が広がっている。

音は、ピッピッピと病院の音のような音が聞こえた。

「…………」

麻燈は、だまったまま
顔をあげた。

「……うう???」

横には、椅子に座ったまま
寝ている海が居た。

「…海???」

海を見つめるなり、麻燈は言う。

「麻燈????」

海は、いきなり目を覚まし、
ナースコールを押すと
飛んで麻燈の下に来た。

「起きたのか???」

海は、心配そうに麻燈を見つめると
喜んだ。

「お前、2~3日、
そのまんまだったから…」

海は、
悲しそうにつぶやいた。