麻燈は、
「はぁはぁはぁはぁ」

息を切らしていた。

やっと着いた
学校は、もう昼休みだった。

校舎に入ると、生徒が
色んな場所でお弁当を食べていた。

「えっと…」

麻燈は、
自分のクラスへ向かった。

――ガラガラガラ――

教室のドアを開けると、
いっせいに生徒が麻燈を見た。

「どうも…」

麻燈は、軽く挨拶し、
窓際の席に行った。

「どうしたの???」

その子の名前は、“前河 瑠璃”
響の彼女。

契約の……

麻燈は、その子を呼び出した。

「何???」

その子は、黙ったまま着いてきた。

中庭まで行くと、
麻燈は腰を下ろした。