それから海と、麻燈の闘病生活が始った。

麻燈が、発病した
3月から、比べ物にならないくらいの辛い治療だった。

食べ物は、喉を通らず、
麻燈も、だんだんと葵のようなチューブの後だらけの腕になっていった。

「頑張れ!!!」

でも…
みんなのその掛け声で
勇気をもらった。

毎日来てくれる。
海の声も………

季節は、もう…
雪が降る、冬になろうとしていた。