このままじゃ、その冷えた体に飲ませるはずだったホットミルクも作りに行けない。 ……しょうがないな。 美桜を横向きに抱いたまま、ベッドに座る。 ――やっぱり 想像していた通り、美桜の首筋には赤い跡が散らばっている。 その華を…… 切らした事がないんだろ? 無口なネコの柔らかい毛並みを、優しく撫でながら話題を振ってみる。 「クリスマスも……」 「クリスマス?」