「んん―――」 閉じた視界の向こう側に、 白い光を感じゆっくりとまぶたを持ち上げる。 「朝か……」 昨日は、 あのまま寝てしまったんだ。 それを証明したものは、握りっぱなしのあのハンカチ。 ―――手の中で、少しシワ作っている。 ……と、開けっ放しの窓に揺れ動くカーテン。 やけに眩しいと思ったのは…… これだったんだ。 「え~テスト範囲は――…」 「……ぶはっ」