「――…、は?」 急に、何言って……――― ……もしかして 「プレゼント、用意してなくて…私……これくらい…きゃっ」 「これくらい、なんて言うなよ」 美桜の言葉を遮るように、回した腕に力を込める。 抱きしめた華奢な体を、壊さないように、そっと――。 プレゼント、なんてクリスマスの定番とか 当たり前に思っていた自分が恥ずかしくなった。 これじゃあ、ただ…… 相手にプレゼントを催促しているようなもんじゃん。 ――少なくとも、……美桜にとっては。 美桜にとって、クリスマスって?