その一見強そうな視線は 俺から見れば 迷い 不安 弱さ このみっつが混じり合っているようにも、見える。 ついに、間を埋める距離がゼロになった時――… 小さな両手に包まれた俺の手が向かった先は 「………抱い…て……」 頼りなく震える、美桜の胸の上だった。