「悟さん、寂しくないですか?」

「…何で?」

「佳恋さんがいないからですよぉ。

寂しくありませんか?」

俺は数秒置いて口を開いた。

「寂しい、かな」

「悟さんって素直なんですね!」

「鈴には言ってもいいかなーってさ」

俺は目を合わせずに言った。

鈴音はくすくすと笑っている。