リスカ男、波乱の日々

トントンと叩いても、出てくる気配がない。

「さーとーるーくーん」

返事もない。物音もしない。

何か嫌な予感がして、

佳恋はトイレの鍵をこじ開けた。

床には果物ナイフを握りしめた悟が

横たわっていた。