そう思い、何度もカッターナイフを手にとった。



でも、1回も傷つけはしなかった。





『命を自分で傷つけることは絶対にしてはいけない。それを誰より、おじいちゃんが強く思っていますよ。』



おじいちゃんの法事のときにお坊さんが言った言葉。