でも…凪のキスはそれで終わりではなかった。 車を降りる瞬間、私の右腕を掴んだ彼… 「杏莉…」 「ん?…な……っん…」 さっきぶりの感触がいきなり… もう一度重なった唇。 でも、違うことが一つ。 さっきよりも深い深いソレ… 凪の舌が私の口内を… 「…ん…っ杏莉」 「………っはぁ…な…・ぎ」 キスの合間に名前を呼んでくれるのが嬉しくて、私もたくさんたくさん彼の名前を呼んだ。