「叶わない恋だから… 幸せな家庭を壊せない。 私の想いは伝えられない… だから諦めるためには、次の恋をって…」 私が言葉を言い終わる頃には、彼の腕に包まれていた。 「…良かった…今日誤解が解けて… もう諦めないでくれる…?」 「うん…絶対諦めない…」 絶対絶対諦めない。 その想いを伝えようとギュッとしがみついた。 それに気付いたのか頭を優しく撫でてくれた。 「よし!!じゃあ、帰ろっか。 杏莉先生の家どこ?送ってく。」