「待って!!」 私の腕がグッと掴まれた。 「待ちません!! てか、早く家に帰って下さい」 振り向かずにそう言うと、倉元さんは私の正面へと回りこんできた。 「誤解…」 「はい?」 「杏莉先生、誤解してるから…」 「…」 何を言ってるの?誤解って…? 「星夜は俺の子供じゃない」 え………? どういうこと…? あ!! 奥さんの連れ子ってことなのかな…? それでも、『俺の子供じゃない』っていうのを星夜くんが聞いたら…… 「何でそんなこと言うんですか!?星夜くんが…可哀想じゃないですか!!」