「凪…お前って結婚してたのかよ!?しかも…子持ち!?」 いつも冷静なスグルさえ驚いたように聞いてきた。 コウキは絶句。 俺は必死で彼女の言葉の意味を理解する。 「いや、結婚もしてないし…子供もいねぇよ!!!」 今、『星夜くん…お子さんが』って言ったよな? もしかして… 勘違いしてる? 星夜が俺の子だって… やっと解明した時には店のドアから出て行く彼女の後ろ姿が見えた。 「え!?ちょ…杏莉先生!!!」 俺は直ぐに追いかけた。