「あの―…」 紗英が男だけで会話がなされている所に割って入った。 「あ!!ゴメンね? こいつがもう1人の男メンバーの凪。」 「どーも」 どうでも良さそうに答える倉元さん。 私は、下を向いて顔を見せないようにしていたから、彼がどんな表情なのかは分からない。 何で…? どうしてアナタがこんな所にいるの…? 綺麗な奥さんと可愛い子供のいるアナタが… 「そだ!! 杏莉の自己紹介の途中だったよねっ?」 紗英のこの言葉に反応した人が約一名… 「…杏莉…?」