俺のハンバーグがきた。

 これで大半の注文が来たことになる。

 満のドリアはまだ来なかった。

 簡単に話を聞く限り、皆と別れた後すぐ二人になったのは晃だった。

 晃はポツリポツリと言葉を探すように話し出した。

 「知ってると思うけど、俺の家と里美の家はすぐ近くだったし、あの、その、あの時はつき合ってたから…。

 それで、その、いつもみたいに話してたんだ、くだらないこと。

 あん時は、そうだ、プールで隆一がバカやった話、あれを思い出して里美がけらけら笑っててさ、そん時の話してたんだ」