ポタ…ポタ…


ポタ…ポタ…ポタ…


此処は湿気があって、暗く…そして澱んだ空気が漂う下水道。
地上にバルドの住家など無い。


地下下水道に身を潜める事になった理由は、彼が13人もの貴族を葬ったからだ。
自分を虫けら扱いした貴族が、貴族の誇りと威厳を捨てさり、必死に命乞いをする姿が心地良かったのです。

ある者には、片脚の骨をへし折り必死に逃げる姿を笑い…そして殺し。また、ある者には生きたまま腹を裂き、臓物がこぼれ落ちるのを慌ててしまう姿に笑い…そして殺す。


バルドは、殺しが楽しくて堪りません。
そんな、貴族ばかりを狙ってる内に、バルドは懸賞金が掛かるくらいの犯罪者になってしまいました。
けれども、バルドは殺人を止めようとは思いません。

人々がバルドを憎み怯える感情は、更にバルドを強くするからです…


そして…今夜も…


今夜は、王家に仕える執事一家を狙う事にしました。
先ずは、執事の一人娘、歳は18か20くらい娘。噂では美しい娘だと耳にしている、一人娘を殺り…その後に夫人を殺め…最後に妻子を殺され、バルドに強い憎しみを抱いた執事を殺す…


バルドは、この計画を考えただけで、興奮し喜んだ。