それどころか…いつもより自分の目線が高い事にも気づき、急いで部屋に入り、あまり写りの良くない鏡で自分を見ました。


すると…鏡を見ている人物は、かつての自分でない事に驚きました鼻は高く、唇はキリッと凛々しさがあり、瞳は赤い。バルドはたくましい良い男に生れた変わったみたいでした


バルドは自分の身体も確認しました。
腕は丸太の様に太く筋が浮かび。胸は大きく二つに分かれ、そして厚い。
腹には六つのブロックがくっついてるかの様に腹筋が分かれていた。


そして、声が聞えました。
この身体は私の物でもあるから、少し見てくれを良くした。貴殿もこの身体のが良かろう
私は、時が来るまで貴殿の中で眠る…力を使いたい時は念じるのだ。
それだけ、言うと黒き者の声は消えました。

バルドは、取り敢えずお腹が空いたので、シーツを纏い外に出ました。


裏路地を歩いていると…数時間前、自分を痛めつけた給金係が千鳥足で向かって来ました

バルドは、数時間前にやられた事を思いだして、憎しみが込上げて来ました。何故か、今まで以上に憎しみは激しく沸き立ちます。