あの日はとてもきれいな青空でとてもいい日になりそうな気がしていたんだ・・

~優希~
今日は入学式!!桜も満開で素敵な日になりそう そう素敵な出会いとかがありそうな気がしてたんだ
なんて妄想してたあたしには、現実は過酷だった。桜は散り始めてるし素敵な出会いどころか道に迷ったし・・・ここはどこアタシは誰って感じぃ・・・ぁあ入学式に遅刻ってもうヤダな
いっそ帰ろうと思っても道に迷ってるから帰れないし・・・
ぁあもうだめだと思って道に座り込んで頭を抱えると後ろから声がした
「花園中学校の人ですよね・・・?どうしたんですか?」
急いで振り向くと桜にも負けないくらい美しい顔があった
「えっと道に迷ってしまいまして・・・」
とりあえず今の状況を説明する
「そうなんですか。僕も花園中学校に入学するんです!もし良かったら一緒に行きませんか?あっ!!僕の名前は長道拓海(ナガミチ タクミ)というんです。よろしくお願いします」
というと長道君は素敵な笑顔で微笑んだ。
「アタシは野中優希(ノナカ ユウキ)といいます。ぜひ一緒に行かせてください!」
そしてあたしたちは遅刻なのにのんびりと登校したんだ

これがアタシと拓海の出会いだった。