ｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔ…
ｶﾞﾔｶﾞﾔｶﾞﾔ…
ホームルームが始まる前、みんな個々に好き勝手な話題で盛り上がってる。
私マコも、友達の恋バナに耳を傾けてるところ。
｢でねぇ、彼が誕生日に箱根にお泊まりに行こうって言うの…ｷｬ///｣
サキの話は、大学生の彼とのラブラブな話ばかり。彼氏いない歴17年の私には刺激が強い事もあるけれど憧れる事も事実。
｢いいなぁ｣
私も優しい彼が欲しいな。頼りがいのある人。お兄ちゃんみたいな人がいいな。
｢マコはかわいいんだから、その気になればすぐ出来るじゃん｣
そうなのかなぁ。
自分ではよく分かんないや。確かに告白された事もあるけど、好きではないのでみんなお断りしてる。
だって、好きだから付き合うんじゃないの?
そんな私を、サキは口では｢今のイケメンなのにもったいな～い｣なんてからかうけど、実際は見守ってくれてる。サキは私にとって、頼りになるお姉ちゃんみたいな存在だ。
