携帯の呼出し音が2回鳴っただけで、電話の相手は勢いよく電話に出た。


『…亜矢!?』


悠斗君の声が聞こえて、私はまた動揺してしまった。


「…ちょっと…悠斗君、出るの早過ぎ…」


『え?だって亜矢から電話来るなんて思ってなかったから』


ははって少し笑う彼の声。

『ビックリし過ぎて携帯落とすかと思ったじゃん』


悠斗君の声が思ったより明るくて、ホッとした。


『何?俺が水曜日なのに来ないから、寂しかったんじゃねぇ?』


「…馬鹿」


寂しかったなんて、言ってあげない。