「別居…」
全然知らなかった。そんなこと、悠斗君は一度だって口にした事はなかった。
「悠斗はね、もう何年も母ちゃんには会ってないって言ってた…。
俺達小学校も同じだけど、悠斗の母ちゃんを見たのは、多分低学年の頃が最後だったと思う」
隼人君が話してる事を、私は混乱してあまり理解できないでいた。
雅也君は私の様子を見ながら、
「こんな事、普通隠す事だから…悠斗に悪気はないよ。アイツ、よっぽど亜矢ねーちゃんとデートしたかったんだろうな」
そう言って、笑った。
「俺達が、勉強会なんてやってるのには理由があるんだよ?」

