わたしはまた恋をする ~年下の彼~



今、なんて言ったの?


「いてっ」


隼人君の頭を後ろから叩いたのは、雅也君だった。


「隼人…お前がそんな事バラしてどうすんだよ」

「え?そ、そうだよな。ゴメン、亜矢ねーちゃん…」

私は固まったままだった。悠斗君のお母さんは…もしかして…


「…まさか、亡くなってるの…?」

少し震える声で問い掛けた。


「ほらっ隼人が変な言い方するから、亜矢ねーちゃん誤解してるだろ」


雅也君はもう一度隼人君の頭を軽く小突く。


「亡くなってなんかないよ。ただ…アイツんちの親、別居してるからさ」