「…私に?何?」
隼人君はいつもみたいに明るい口調じゃなくて、静かに口を開いた。
「悠斗の事、どう思ってる?」
「…え?」
意外な質問に、心臓が跳ねた。
「こないだ、デートしたんでしょ?」
なんで…知ってるの?
「デ、デートっていうか…悠斗君のお母さんの誕生日があるから、プレゼントを選ぶの付き合っただけだよ!?」
私は顔を赤らめながら、ベラベラと余計な事を話してしまった。
「…誕生日?誰の?」
「え?だからお母さん…」
「…亜矢ねーちゃん、悠斗んちは母ちゃんなんて…」
私は耳を疑った。
「…とっくにいないよ?」

