「…なんでそんなに暗いわけ?亜矢」 机に突っ伏してる私に、七海の声が上から降ってきた。 私がため息まじりに顔を上げると、七海は嬉しそうに笑っている。 「何?何?昨日の水曜日になんかあったの? また、あのコにキスでもされちゃった?」 完全におもしろがってる七海にちょっとうんざりする。 「違うわよ…変な妄想やめてよ」 私は雪がちらちら降る外に目をやりながら、仕方なく答える。 「…昨日、悠斗君来なかったから」