「待てよ」 立ち上がろうとした亜矢のマフラーを両手で掴んで、引き寄せた。 亜矢は驚いた顔をしたけど、もう止まらなくて、 亜矢の唇に軽く触れるだけの、 キスをした。 「……は、悠斗君…!?」 怒るのも忘れて驚いた表情をした亜矢を、 すっぽりと腕の中に入れて抱きしめた。 「…信じろよ」