「そう言われても、もらってくれなきゃ困る。こんなピンクのマフラー、俺は使えねーだろ?」 そう言うと亜矢は困った顔をしてる。 「…なんで分かったの?」 「何が?」 「だって、このマフラー…」 「あー、やっぱそれ、欲しかったんだろ?見てたから、そうかなと思って」 俺が笑いながら言うと、亜矢は俯いてしまった。 「嘘。そんなに長くは見てないよ…なんで分かっちゃうの?」 亜矢の表情見てたら分かるんだよ。 顔に出過ぎなんだよな。