振り返った先には、およそ中3とは思えないような男の子。 育ち盛りのくせに、すでに170センチは越えてる身長。 生意気に伸ばしたらしい前髪に隠れた大きな瞳。 悪戯っぽく笑った顔にはまだ幼さが残る。 見た目がチャラく見えるのは、少し茶色い髪のせいかな? 「ひとつしか変わらないくせに、年上づらすんじゃねぇ」 この喋り方からして、私を年上とは思ってないようだ。