「もう!また子供扱いするんだから…」 また亜矢の手の平が少し汗をかいてるのがわかって、ちょっと嬉しくなる。 少なくとも俺と手を繋いでるのを意識してくれてる気がするからだ。 俺だって、平気で繋いでる訳じゃなくて、結構緊張してるんだぞ? 「えーと…、そうだ、お母さんに何プレゼントするの?」 ……そういやそんな話だったっけ。 何も考えてねーんだけど…。 「亜矢は?何欲しい?」 「え?なんで私?」 「亜矢が気に入ったもんでいーよ」