亜矢は危なっかしい歩き方で、俺は今にも転ぶんじゃないかとハラハラした。
俺の姿を見つけたようで、時計を何度か見て、更に急ぎ足になる。
だから、遅れてねぇんだから、急ぐなって…!
「亜矢!!走るなって!転ぶぞ!」
親切で言ってやったのに、周りを見て真っ赤になって焦ってる亜矢。
近くまで来て、俺を睨みながら言った。
「悠斗君の馬鹿!
あんなおっきい声出さないでよ!恥ずかしいじゃない。子供じゃないんだから!」
…充分子供っぽいと思うけど。
って言葉は、また怒らせるから口には出さなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…