その日の夕飯は、どの家の夕飯より決しておいしいとは言えなかった。 でも次の週の夕飯を食べた時、驚いた。 …おいしくなってる。それも格段に。 「なぁ、優太。今日の飯、お前の母さんが作ったのか?」 「いや?ねーちゃんが作った」 「…へぇ。この前よりずいぶん…うまいんだけど気のせい?」 「マジで?やっぱな~。ここ一週間、毎日練習してたからな」 優太は嬉しそうな顔で笑ってる。 …お前を褒めた訳じゃねぇぞ。優太。 お前のねーちゃんを褒めてんの。