トイレに行こうとして台所を通りかかると聞こえてきた会話。
「うわ。何コレ!まっずーい!」
「どれ。……ねーちゃん。ダシ入れた?」
「え。何?味噌汁って味噌だけじゃないの?」
「……ねーちゃん、無理して作らなくていいぞ?やっぱかーちゃんにおかずだけでも頼めばいいじゃん。
今までだって仕事遅い日は俺達の夕飯は用意してくれてんだから、ちょっと位増えたって…」
「駄目だよ、優太!お母さんはただでさえ忙しいんだから、これ以上仕事増やさないの!」
…この家の夕飯は、優太の姉が作るのか。
でも、この会話を聞く限り、味は期待出来なさそうだ。
味噌汁にダシを入れるのも知らないようだからな。

