わたしはまた恋をする ~年下の彼~



指一本触れてない…か。


俺は自分の左手を見つめて、さっきまでの事を思い返す。


アイツの手のぬくもりを。アイツの真っ赤になった顔を。



……あんな顔するなんて反則だ。


思わず抱きしめたくなった。



俺よりひとつ年上とは到底思えない程、年上っぽくない優太の姉から目を離せなくなったのは、


一体いつからだっただろう。