「何だよ。亜矢は非力だから、荷物重いと大変だろうと思って来てやったんだろ?」 悠斗君はそのまま私を置いて歩いて行く。 私が呆然とその姿を見つめていると、また後ろから声がした。 「あっ亜矢ねーちゃん!」 「…え?隼人君?」 隼人君は走って来たらしく、ゼェゼェと息をしていた。 「お、俺も…荷物持ち手伝いますよ…!」 「隼人君、そんなに走らなくたって…大丈夫?」 二人も荷物持ちを頼むなんて、優太のヤツ、どんだけ心配性なの?