前に突然いなくなった時の中学時代の友達全員に、謝りの電話をかけたらしい。
彼の心からの謝罪に、優太や隼人君のように渋った人も中にはいたみたいだけど、
ちゃんと、皆と仲直りしたと聞いた。
そして、優太や隼人君にはそれだけではなくて。
「必ず戻ってくるから、亜矢と付き合う事を許して欲しい」
そう、言ってくれた事を聞いて、私はまた泣いたっけ。
「行ってきまーす」
短大に無事入学した私は、忙しい日々を送っていた。
加奈は大学ではなく、小さな頃からの夢を実現させる為に、看護学校に入った。
看護師になりたいだなんて、知らなかった。
彼女は高瀬先輩とちゃんと続いていて、その高瀬先輩が小さい頃、喘息で苦しんでいるのを見て、絶対に看護師になろうと決めていたそうだ。

