亜矢の言っている事を瞬時に理解できずにいた。
「私、悠斗君が思ってるよりずっと、我儘だよ…」
「……」
亜矢はそっと目を伏せて、小さく息を吐く。
「また…1年以上会えなくなるんでしょ…?自信ない…耐えられるか…」
「…うん」
「私、分かったんだ…あの時の、悠斗君の気持ち。亜矢を縛れないって言ってくれたでしょ?」
「……」
「私も…悠斗君を縛れないって…今思ったから」
「……」
「だから…気持ちが変わったら、その時は私を待たないで。私も、待たないから」
亜矢は俺の目を見て、精一杯の笑顔を見せてくれた。
亜矢の言葉を聞き逃さないように、
彼女の声を忘れないように、
俺は彼女の最後の言葉を脳裏に焼き付けた。

