いつもこの場所が始まりだった。
マフラーをあげたのも、亜矢からストラップをもらったのも。
…初めて、キスをしたのも。
この公園は、俺達の思い出の場所だった。
「…なんで…!?嘘でしょ?だって…優太は今年いっぱいであっちに戻るって…」
亜矢の声はやっぱり悲しそうで、俺の胸はまた痛んだ。
「ごめん…早まったんだ。やっぱり麻美がいるあの家にいる事は出来ない。もう、母さん達には納得してもらった。俺はあの家にいるべきじゃない」
ベンチから立ち上がって、亜矢にゆっくりと近づいた。
亜矢の目からは今にも涙が零れそうで。
そして目の前に立って、亜矢の小さな体をそっと抱き寄せた。

