…それから、半月後。
一体いつからここで待ってるのか分からない位の時間、俺はそこである人を待っていた。
もう来ないかも知れない。そう思っていても、俺はずっと待ち続けていた。
「…話って、何?」
不意に声をかけられて、ゆっくりと振り向く。
ちゃんと来てくれると思ってたけど、口から出るのはあの頃と変わらない憎まれ口。
「…おせぇな…。日が暮れるかと思っただろ?相変わらず鈍くせぇな…」
ちょっと笑ってそう答える俺を、じっと見つめる彼女。
「突然呼び出しといて、ひどい言い草じゃない。それに行くなんて言ってないよ」
ちょっと怒っているような声も、愛しく感じてしまう。
俺はいつも肝心な事を言わないけど、ちゃんと伝えるよ。
これが、君に会う最後になったとしても。
「亜矢、俺、明日ここを発つんだ…」

