だから、私はちゃんと受け止めるよ。
分かるから。私を守ろうとしてくれてる事が、伝わるから。
「分かった…ごめん…ね…」
私がそう言っても、悠斗君はずっと私を抱きしめてくれた。
相変わらず、涙腺は緩んだままで、涙は止まらなかった。
「…馬鹿…謝るのは俺だろ…?」
悠斗君が耳もとで囁いた。
「勝手だけど、約束して…。一人で歩いたり、夜中に家から出たり、
絶対すんな…。アイツは…何するかわかんねぇから…」
麻美ちゃんの事を、心配してる悠斗君に、小さく頷いた。
悠斗君が私から離れて、私の目を見て悲しそうに笑った。
「本当に泣かせてばっかりだな…」
雨は少し小降りになって、悠斗君は私を立たせて、「送ってく」そう一言だけ言って、
それから一言も口を開かなかった。

