「何がないものねだりなの~?」 加奈が私達の隣の席に座る。 「ううん、何でもないよ。今日はどうだった?」 加奈はがっくりとうなだれる。 「……55点だってさ~」 加奈は料理が全然駄目だ。なのに彼氏とお昼を約束した日には、必ずお弁当を作る。 「作らなくていいって先輩も言ってるんでしょ?そんな無理しなくても…」 七海が気の毒そうに言った。 お弁当に点数をつけられるなんてぞっとする。 でも、加奈が点数を聞いたのが始まりなんだから仕方のない話だ。